- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【11月米住宅着工、許可件数】住宅着工、許可件数ともに市場予想を下回るも、好調であった前月の反動と判断。
2016年12月19日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:住宅着工・許可件数ともに前月から減少、市場予想も下回る
2.結果の評価:11月の軟調は一部10月の反動。注目される住宅ローン金利の影響
11月の住宅着工件数の伸びは、前月比▲18.7%(前月:+27.4%)と15年2月(▲18.9%)に次ぐ大幅な落ち込みとなったものの、前月が82年7月(+29.3%)以来の高い伸びとなっていた反動が大きいとみられる。前年同月比も▲6.9%(前月:+24.9%)とマイナスに転じたが、こちらも前月が16年2月(+35.8%)に次ぐ水準となっていたことから反動の影響とみられる(図表3)。
住宅着工件数(前月比)を、戸建てと集合住宅に分けてみると、戸建てが▲4.1%(前月:+10.5%)、集合住宅が▲45.1%(前月:+76.0%)と、いずれ前月の大幅なプラスからマイナスに転じた(図表4)。
住宅着工件数(前月比)の地域別寄与度は、北東部▲6.5%ポイント(前月:+6.9%ポイント)、中西部▲2.2%ポイント(前月:+5.2%ポイント)、南部▲4.3%ポイント(前月:+8.7%ポイント)、西部▲5.7%ポイント(前月:+6.6%ポイント)と全ての地域でマイナスとなった。
住宅着工件数(前月比)を、戸建てと集合住宅に分けてみると、戸建てが▲4.1%(前月:+10.5%)、集合住宅が▲45.1%(前月:+76.0%)と、いずれ前月の大幅なプラスからマイナスに転じた(図表4)。
住宅着工件数(前月比)の地域別寄与度は、北東部▲6.5%ポイント(前月:+6.9%ポイント)、中西部▲2.2%ポイント(前月:+5.2%ポイント)、南部▲4.3%ポイント(前月:+8.7%ポイント)、西部▲5.7%ポイント(前月:+6.6%ポイント)と全ての地域でマイナスとなった。
11月の結果は好調であった10月の反動と考えられる。実際、建設業者のセンチメントを示す住宅市場指数は、12月の結果が、総合指数、足元の新築住宅販売、今後6ヵ月後の販売見通し、ともに前月から大幅に改善し、05年以来11年ぶりの高い水準となっているため、住宅市場の回復基調は持続していると判断できる。もっとも、11月選挙以降にみられる住宅ローン金利の急上昇に伴い、住宅ローン申請件数は減少しているため、今後金利上昇が住宅市場に与える影響が注目される。
(2016年12月19日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
新着記事
-
2025年11月07日
フィリピンGDP(25年7-9月期)~民間消費の鈍化で4.0%成長に減速、電子部品輸出は堅調 -
2025年11月07日
次回の利上げは一体いつか?~日銀金融政策を巡る材料点検 -
2025年11月07日
個人年金の改定についての技術的なアドバイス(欧州)-EIOPAから欧州委員会への回答 -
2025年11月07日
中国の貿易統計(25年10月)~輸出、輸入とも悪化。対米輸出は減少が続く -
2025年11月07日
英国金融政策(11月MPC公表)-2会合連続の据え置きで利下げペースは鈍化
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【【11月米住宅着工、許可件数】住宅着工、許可件数ともに市場予想を下回るも、好調であった前月の反動と判断。】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【11月米住宅着工、許可件数】住宅着工、許可件数ともに市場予想を下回るも、好調であった前月の反動と判断。のレポート Topへ













