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社会保険料の帰着に関する先行研究や非正規雇用労働者の増加に関する考察

生活研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中
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社会保険料に対する実質的な事業主負担割合は、線分AD(企業負担分)/線分AB(全体増加分)に表すことができ、線分ABに比べて線分ADが大きければ、社会保険料の事業主負担が労働者負担に比べて大きいことを意味し、逆に線分ADが小さければ労働者負担が大きいことを意味する。従って、実質的な負担比率を決めるのは労働需要曲線と労働供給曲線の傾き(賃金弾力性)である。図表5は、労働需要の賃金弾力性が高い(事業主側の負担が小さく、労働者側の負担が大きい)場合を、図表6は、労働供給の賃金弾力性が高い(事業主側の負担が大きく、労働者側の負担が小さい)場合を示している。但し、図表2からも分かるように非正規雇用労働者に社会保険が適用されない場合には、事業主の社会保険料に対する負担は減るので、事業主は労働者の人件費を

(2016年10月20日「基礎研レポート」)

生活研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任
金 明中 (きむ みょんじゅん)
研究・専門分野
高齢者雇用、不安定労働、働き方改革、貧困・格差、日韓社会政策比較、日韓経済比較、人的資源管理、基礎統計
03-3512-1825
- プロフィール
【職歴】
独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年9月ニッセイ基礎研究所へ、2023年7月から現職
・2011年~ 日本女子大学非常勤講師
・2015年~ 日本女子大学現代女性キャリア研究所特任研究員
・2021年~ 横浜市立大学非常勤講師
・2021年~ 専修大学非常勤講師
・2021年~ 日本大学非常勤講師
・2022年~ 亜細亜大学都市創造学部特任准教授
・2022年~ 慶應義塾大学非常勤講師
・2019年 労働政策研究会議準備委員会準備委員
東アジア経済経営学会理事
・2021年 第36回韓日経済経営国際学術大会準備委員会準備委員
【加入団体等】
・日本経済学会
・日本労務学会
・社会政策学会
・日本労使関係研究協会
・東アジア経済経営学会
・現代韓国朝鮮学会
・博士(慶應義塾大学、商学)
金 明中のレポート
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