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- 【東南アジア経済】ASEANの製造業生産(9月号)~中国向け輸出の下振れで生産鈍化
2016年09月14日
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業種別に見ると、全21業種中6業種が前年同月比で増加、15業種が減少した。7月は自動車が同9.8%減(前月:同9.3%増)と前月までの新車効果の反動で大きく低下した。またエアコンとソーラーパネルの輸出増で好調が続いた電気機械・器具も同4.8%減(前月:同8.1%増)と大幅に低下した。このほか化学製品(同10.2%減)や食料・飲料(同2.1%減)、織物(同12.3%減)、アパレル(同24.6%減)、ゴム・プラスチック製品(同13.7%減)など幅広い品目で減少傾向が見られた。一方、ハードディスクを含むオフィス用機器は同3.7%増(前月:同9.3%減)と21ヵ月ぶりにプラスに転じた。
7月の出荷指数は同3.0%減(前月:同1.0%増)、在庫指数は同0.3%減(前月:同0.1%増)とそれぞれ低下した結果、出荷・在庫バランス(出荷前年比-在庫前年比)は▲2.6%ポイント(前月:+0.9%ポイント)とマイナスに転じた。また7月の設備稼働率は62.3%(前月:66.7%)と、生産が鈍化した影響で低下した。

業種別に見ると、全体の7割弱を占める製造業が同3.2%増(前月:同4.6%増)、電力が同7.2%増(前月:同8.7%増)と、それぞれ低下した。鉱業は同6.0%増(前月:同6.4%増)と小幅に低下したものの、2ヵ月連続で堅調な伸びを記録した。
製造業の内訳を見ると、全23業種中21業種が前年同月比で増加、2業種が減少した。主力のコンピュータ、電子・光学製品は同4.2%増(前月:同9.4%増)、石油製品は同3.6%増(前月:同5.1%増)、化学製品は同4.6%増(前月:同5.6%増)、ゴム・プラスチック製品(同4.3%増)と、それぞれ低下した。一方、食品は同2.0%増(前月:同9.5%減)と、4ヵ月ぶりのプラスに転じた(図表3)。
1 インドネシアの製造業生産の業種別指数は四半期毎に開示されるため、国別の記述は割愛する。
(2016年09月14日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
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