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- 【東南アジア経済】ASEANの輸出動向(9月号)~急低下で底打ちが見通せない展開に
2016年09月09日
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品目別に見ると、主要工業製品は同3.1%減(前月:同3.1%増)と2ヵ月ぶりのマイナスとなった。自動車・部品(同16.9%減)をはじめ、電子製品・部品(同3.8%減)、電子製品(同2.4%減)、機械・装置(同6.7%減)など幅広い品目で低下した。また農産品・加工品も同14.2%減(前月:同2.7%減)と、コメ(同35.1%減)やゴム(同34.8%減)、砂糖(同33.0%減)、魚の缶詰(同7.4%減)を中心に大きく低下した。鉱業・燃料(同31.1%減)は引き続き大幅なマイナスを記録した。

品目別に見ると、全体の約4割を占める機械・輸送用機器が同5.2%減(前月:同5.4%増)と、電気・電子製品や通信・音響機器を中心に大きく低下し、15ヵ月ぶりのマイナスとなった。また鉱物性燃料は同9.4%減(前月:同2.6%減)と、原油や天然ガスこそ上昇しているものの、石油製品を中心に低下した。このほか動植物性油脂は同6.1%減(前月:19.3%減)と、パーム油を中心にマイナス幅が縮小した。

品目別に見ると、輸出全体のそれぞれ1割強を占める石油ガスが同29.8%減(前月:17.5%減)、鉱業製品が同25.4%減(前月:同26.9%減)と、引き続き全体の重石となっている。また農産品が同39.5%減(前月:13.2%減)と低下し、製造品も同11.5%減(前月:同1.9%減)と機械類や電気機械、アパレルを中心に低下した。
(2016年09月09日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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