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- 【東南アジア経済】ASEANの製造業生産(8月号)~インドネシア・マレーシアは減速傾向に歯止めの動き
2016年08月12日
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業種別に見ると、全21業種中9業種が前年同月比で上昇、12業種が低下した。6月は自動車が同7.8%増(前月:同18.5%増)と前月の新型車発売の反動で低下したものの、高い伸びを維持した。またエアコンとソーラーパネルの輸出の増加を受けて電気機械・器具(同7.8%増)も好調を維持するなど、一部では増加している品目もある。しかし、食料・飲料(同2.5%減)、織物(同7.5%減)やアパレル(同16.9%減)、ゴム・プラスチック製品(同16.5%減)、ハードディスクを含むオフィス用機器(同9.3%減)と、幅広い品目で減少傾向にある。
6月の出荷指数は同0.8%増(前月:同4.1%増)と鈍化する一方、在庫指数は同0.2%減(前月:同1.2%減)とマイナス幅が縮小し、出荷・在庫バランス(出荷前年比-在庫前年比)は0.9%ポイント(前月:5.3%ポイント)と低下した。また6月の設備稼働率は66.3%(前月:67.5%)と、生産が鈍化した影響で小幅に低下した。

業種別に見ると、全体の7割弱を占める製造業が同4.6%増(前月:同3.7%増)と上昇し、電力は同8.7%増(前月:同9.6%増)と好調を維持した。また停滞が続く鉱業は同6.4%増(前月:同1.1%減)と大きく上昇した。
製造業の内訳を見ると、全23業種中20業種が前年同月比で上昇、3業種が低下した。主力のコンピュータ・電子・光学製品は同9.4%増(前月:同9.1%増)と好調が続いたほか、化学製品(同5.6%増)と石油製品(同5.1%増)、ゴム・プラスチック製品(同4.3%増)は堅調に推移した。一方、食品は同6.8%減(前月:同5.1%減)と引き続き減少した(図表4)。
1 インドネシアの製造業生産の業種別指数は四半期毎に開示されるため、ここでは4-6月期の結果について記述する。
(2016年08月12日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
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