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- 【ASEAN経済】直近の輸出動向(4月号)~輸出は不振継続も、減少幅は縮小
2016年04月12日
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品目別に見ると、マレーシアの輸出の約3分の1を占める電気・電子機器が同8.9%増となるなど、工業製品が昨年半ばに進んだ通貨安の恩恵を受けて全体を押上げている。またパーム油など動植物性油脂も同7.0%増と増加傾向を維持した。一方、原油や天然ガスなどの鉱物性燃料については同25.1%減と依然としてマイナスが続いているが、足元では国際商品市況に底打ちの動きが見られており、昨年の価格下落による輸出の下押し要因は今後縮小していくものと見られる。

品目別に見ると、輸出(石油と再輸出除く)全体の3割を占める電子製品は同0.7%増となった。主力のICやPC部品はそれぞれマイナスとなったものの、PCや通信機器、ダイオード・トランジスタが増加して、電子製品全体としてプラスを維持した。また同じく全体の約3割を占める化学製品は同8.2%増と、石油化学製品の減少額を医薬品の増加額が上回って4ヵ月ぶりのプラスに転じた。残る4割を占めるその他製品は同0.5%減と、前月からマイナス幅が縮小した。
1 ベトナムでは既に3月の貿易統計が公表されており、3月の輸出額は6.4%増の142億ドルと増加傾向が続いている。
(2016年04月12日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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