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再入院を含めた通算入院期間 ~レセプトデータを使った再入院状況の確認

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
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■見出し
1――在院日数短縮化と医療保険
2――在院日数の短縮化と転院や再入院の状況~公的統計から
3――再入院の発生状況~レセプトデータによる集計
4――まとめ
■introduction
厚生労働省の「患者調査」によれば、1回の入院における在院日数は短縮してきている1。しかしその一方で、退院後の転院や再入院も比較的多いと言われている。転院や再入院を含めると、通算の入院期間(在院日数)はどの程度長くなるのだろうか。
生命保険会社による医療保険は、入院日数に応じて定額を支払うものが中心となっている。昨今の在院日数の短縮化にあわせて、より短い入院から保障する商品のウエイトが高くなっているほか、支払う上限日数も短い商品が出てきた。しかし、以前であれば長期にわたって入院し続けていたものが、治療の過程で入院を分割することによって短縮化しているように見えているのであれば、医療保険がどの程度短期入院の保障へシフトすべきか検証が必要だろう。
そこで本稿では、公的な統計とレセプトデータ2を使用して、昨今の在院日数の短縮状況と再入院(転院を含む)の実態を紹介する。まず、第1節では入院についての全体的なトレンドと生命保険商品との関係を確認する。第2節では、厚生労働省の統計を使って1回の入院の在院日数の推移と転院や再入院の状況を紹介し、第3節ではレセプトデータを使って、再入院の発生割合や再入院を含めた場合の在院日数の計算を試みる。
(2013年03月29日「基礎研レポート」)
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2003年 ニッセイ基礎研究所入社
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