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- 貸出・マネタリー統計(17年4月)~マネーの伸びは高水準、投信の減速は止まらず
2017年05月12日
3.マネタリーベース: 増加ペースはやや持ち直したが、一時ほどの勢いはなし
4.マネーストック: マネーの伸びは高水準、投資信託の減速は止まらず
M3に投信や外債といったリスク性資産等を含めた広義流動性の伸び率は前年比2.7%(前月改定値は2.5%)と前月から上昇、昨年10月(1.5%)を底として伸びが回復してきている(図表10)。
内訳としては、既述のとおりM3の伸びは前月から若干の上昇に留まったが、金銭の信託(前年比▲0.8%、前月は▲2.0%)、国債(同▲5.5%、前月は▲9.1%)がそれぞれマイナス幅を縮小したことが寄与した。
一方、投資信託(元本ベース)の伸び率は前年比▲0.2%(前月は2.2%)とマイナスに転じた(図表12)。伸びがマイナスとなるのは、2013年2月以来のことである。投資信託は長らく減速が続いてきたが、とりわけ4月は地政学リスクや仏大統領選への警戒が高まったため、家計等においてリスク性資産である投信への投資を見合わせる動きが強まった可能性が高い。
リスクイベントの通過などから5月のマーケットは一転してリスク選好の色彩が強まっており、投資信託にも持ち直しの動きが現れるかが、次回マネーストック統計の注目点になる。
内訳としては、既述のとおりM3の伸びは前月から若干の上昇に留まったが、金銭の信託(前年比▲0.8%、前月は▲2.0%)、国債(同▲5.5%、前月は▲9.1%)がそれぞれマイナス幅を縮小したことが寄与した。
一方、投資信託(元本ベース)の伸び率は前年比▲0.2%(前月は2.2%)とマイナスに転じた(図表12)。伸びがマイナスとなるのは、2013年2月以来のことである。投資信託は長らく減速が続いてきたが、とりわけ4月は地政学リスクや仏大統領選への警戒が高まったため、家計等においてリスク性資産である投信への投資を見合わせる動きが強まった可能性が高い。
リスクイベントの通過などから5月のマーケットは一転してリスク選好の色彩が強まっており、投資信託にも持ち直しの動きが現れるかが、次回マネーストック統計の注目点になる。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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経歴
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
(2017年05月12日「経済・金融フラッシュ」)
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