- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- QE速報:10-12月期の実質GDPは前期比▲0.4%(年率▲1.4%)~民間消費の大幅減少などから2四半期ぶりのマイナス成長
2016年02月15日
■要旨
- 2015年10-12月期の実質GDPは、前期比▲0.4%(年率▲1.4%)と2四半期ぶりのマイナス成長となった(当研究所予測1月29日:前期比▲0.6%、年率▲2.2%)。
- 設備投資は前期比1.4%と2四半期連続で増加したが、民間消費が前期比▲0.8%の大幅減少となったことに加え、これまで堅調だった住宅投資も前期比▲1.2%と4四半期ぶりに減少したことから、国内民間需要が2四半期ぶりの減少となった。
- 政府消費は増加を続けたが、2014年度補正予算の効果一巡から公的資本形成が前期比▲2.7%の大幅減少となったことから公的需要も減少した。外需は小幅ながら成長率を押し上げたが、国内需要の落ち込みをカバーすることはできなかった。
- 日本経済は2014年度末にかけて持ち直していたが、2015年度に入ってからは一進一退となっており、消費増税から2年近くたっても底離れできずにいる。
- 現時点では、2016年1-3月期は民間消費が増加に転じることなどから前期比年率1%程度のプラス成長を予想しているが、うるう年による押し上げも含まれており実態としてはほぼゼロ成長とみている。年明け以降の金融市場の混乱が実体経済に波及すれば、景気が足踏み状態から後退局面に陥る恐れがあるだろう。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月07日
インドネシア経済:24年1-3月期の成長率は前年同期比+5.11%~選挙関連支出が消費を押し上げ、2期連続の5%成長 -
2024年05月07日
成長と分配の好循環に不可欠な中小企業の復活 -
2024年05月07日
ドリームジャンボの期待2024-能登半島地震の被災地支援に向けて -
2024年05月07日
ユーロ圏失業率(2024年3月)-失業率は6.5%で横ばい推移 -
2024年05月07日
マクドナルドにサラダは必要か-2つのケースから見るマクドナルドとサラダ
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【QE速報:10-12月期の実質GDPは前期比▲0.4%(年率▲1.4%)~民間消費の大幅減少などから2四半期ぶりのマイナス成長】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
QE速報:10-12月期の実質GDPは前期比▲0.4%(年率▲1.4%)~民間消費の大幅減少などから2四半期ぶりのマイナス成長のレポート Topへ