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- 最近の人民元と今後の展開(2016年1月号)
- 12月の人民元相場(対米国ドル)は基準値・市場実勢ともに緩やかに下落する展開となった。ほぼ前回レポートで予想したとおりの展開となったが、取引レンジ(1米国ドル=6.35~6.45元)を下に抜けており、想定以上に下落の勢いは強かったといえる。
- 今後1月前半の人民元(市場実勢)は1米国ドル=6.5元台で弱含みの展開が予想される。米利上げが実施されたことで、現在は各通貨が相応な相場水準を模索中であり、人民元は残りの割高感を解消する途上にあることから、下値を探る展開となりやすい。但し、1日発表の製造業PMI(特に生産指数)が改善したため、19日に発表される10-12月期成長率は前四半期を上回る可能性が浮上しており、1月後半には戻りを試す可能性がある。
[ 12月の動き ]
前回レポートでは、12月前半は「米国で利上げが予想されるため下値を試す展開となり易い」、12月後半は「材料出尽くしから上値を試す可能性もあるが、人民元が上値を試すには力不足で、買戻しがあっても小幅かつ一時的」と予想、ほぼ想定どおりの展開となった。但し、取引レンジ(1米国ドル=6.35~6.45元)を下に抜けており、想定以上に下落の勢いは強かったといえる(図表-2)。
[ 今後の展開 ]
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三尾 幸吉郎
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(2016年01月05日「経済・金融フラッシュ」)
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