2014年10月03日

10月ECB政策理事会:強力な金融緩和の約束への期待は裏切られたが・・・

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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2日、欧州中央銀行(ECB)が10月の政策理事会を開催、前回9月の理事会後の記者会見で予告した民間資産の買入れプログラムの詳細を公表した。TLTROと民間資産の買入れプログラムをあわせて12年初のバランス・シートの規模を目指す方針は確認したが、究極かつ唯一の目標は中期的な物価の安定を目指すこととし、プログラムの目標額や買入れのペースは設定されなかった。

決定の内容やドラギ総裁のコメントは、量的な目標達成のために国債購入に踏み込む約束をする強力な金融緩和への期待に応えるものではなく、株安・債券安、ユーロ高に振れた。それでも、ECBが向こう2年にわたる緩和強化と必要に応じて追加策を講じる方針自体を転換した訳ではない。これを境に市場の基調が大きく変わることは考え難い。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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