2014年04月11日

3月マネー統計~貸出・マネーの伸びがさらに鈍化

経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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■見出し

・貸出動向: 設備投資マインドと支援制度の拡充効果がカギに
・マネタリーベース: 問題ないペースで進捗
・マネーストック: マネーの伸びがさらに鈍化

■要旨

3月の銀行貸出(平残)の伸び率は前年比2.3%(前月は2.4%)となった。銀行貸出の伸び率縮小はこれで3ヵ月連続となっている。残高のプラス基調は継続しているが、伸びの一服感は否めない。今後、増勢が強まっていくためのカギはやはり設備投資マインドだろう。4月1日発表の日銀短観における14年度設備投資計画は慎重さが残る結果であった。これが今後どのように修正されるかが、資金需要の勢いを左右する。また、2月に拡充が決定された日銀貸出支援制度の効果がどれだけ発揮されるかも銀行貸出の注目点となる。

3月のマネタリーベース平残は208.6兆円と13ヵ月連続で過去最高を更新した。前年比伸び率も54.8%(前月は55.7%)と前月に続いて極めて高い伸びを維持している。季節調整済みのマネタリーベース(平残)の増加幅は、今年に入ってからの3ヵ月平均で見て7.0兆円である。日銀の掲げるマネタリーベース年末見通しに向けて、問題ないペースで進捗していると見て良いだろう。

マネーストック統計によると、3月のM2平均残高の伸び率は前年比3.5%、M3は同2.9%、広義流動性も3.7%とそれぞれ2ヵ月連続で縮小した。銀行貸出の鈍化が影響している可能性が高い。

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経済研究部   シニアエコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融、日本経済

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