2013年06月03日

【アジア新興経済レビュー】景気の下押し圧力が強くなっている

研究員   高山 武士

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  1. 5月のアジア新興国・経済の各種指標では、生産や輸出で伸び悩みが続いていることが確認された。ASEAN主要国やインドではGDP統計も公表され、フィリピンを除き、景気への下押し圧力が強まっていることが確認された。
  2. こうした状況の中、インフレ率が安定している国では利下げに踏み切る中央銀行が増えた。5月には韓国、タイ、インドが利下げに踏み切っている。
  3. 特にインドでは、WPIの伸び率が急激に鈍化しており、6月に追加利下げがなされるかにも注目される。中央銀行は追加利下げに対して警戒的な姿勢を見せているものの、WPI伸び率が2カ月連続で5%を下回るなど低下基調が続いていることが確認できれば、追加利下げに踏み切ると予想している。
  4. 一方でインドネシアでは物価高懸念が生じており、利上げに転じるかが注目される。
  5. その他、6月にはインドネシアで長い間、課題となっていた燃料補助金の削減(燃料価格は引き上げ)が実施される可能性が高まっている。国民の反発からなかなか改革に踏み切れなかった問題だけに、注目と言える。

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