2013年04月19日

過剰なマクロ不均衡是正を求められたスペインとスロベニア

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

文字サイズ

  1. 日銀の異次元の金融政策決定後、多くのユーロ参加国の国債利回りは低下、ユーロ高も進んだが、ユーロ圏では不安材料が次々と表面化、景気の重石となっている。
  2. イタリアでは長期化する政治空白、キプロスでは資本規制による経済活動への影響拡大が懸念される。ポルトガルは、アイルランドとともにEU・IMFプログラム卒業と市場復帰へのステップとなる支援融資の返済期限延長を取り付けたが、実現に向けて憲法裁判所が違憲と判断した2013年の一部の緊縮策の代替措置をまとめる必要がある。
  3. 欧州委員会はスペインとスロベニアのマクロ経済の不均衡を過剰と判断、是正を求めた。
  4. 欧州委員会は、スペインには構造改革の進展を認めながらも、必要な調整の規模は大きいとし、継続的取り組みを求めた。景気悪化、銀行の不良債権増大、財政悪化の悪循環に陥っているスロベニアには緊急対応が必要とした。スロベニアが支援要請に追い込まれる可能性はあるが、キプロス支援のように混乱の引き金となることはないだろう。



40682_ext_15_1.jpg
43_ext_01_0.jpg

経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

レポート

アクセスランキング

【過剰なマクロ不均衡是正を求められたスペインとスロベニア】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

過剰なマクロ不均衡是正を求められたスペインとスロベニアのレポート Topへ