2012年11月16日

米経済動向~クリスマスセール堅調予想に、懸念大きい財政の崖

  土肥原 晋

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<米国経済の概況~堅調予想のクリスマスセール>

  • 7-9月期GDPは年率2.0%とやや持ち直し、長らく低迷していた住宅投資が回復の勢いを加速、最近の消費者マインド指数ではリセッション前の水準を取り戻しつつある。ハリケーン影響も見られるものの、今年のクリスマスセールは概ね堅調と予想される。ただ、大統領選後、「財政の崖」への対応が注目を集める中、金融市場が波乱の展開となると、クリスマスセールのみならず、米景気の先行きにも影響を及ぼしかねない。

<大統領選後、強まる「財政の崖」への懸念>

  • オバマ大統領の再選の一方、議会とのネジレも確定、「財政の崖」への警戒が俄かに強まると、大統領選直後の2日間でダウ30種は400ドル以上も急落した。選挙後の市場の関心は、向こう4年間の政策以上に、年末に迫る「財政の崖」を巡る取り組みに関心が集まっている。
  • 「財政の崖」による先行きの不透明感が金融市場を圧迫するとともに、経営者の投資判断を抑制している以上、この問題への早期の解決が現下での最優先の景気対策と言えよう。税制改革も絡むため簡単に解決できる問題ではないが、早期に妥協点を見出し、新議会での審議にゆだねる決定ができるのか、市場の注目度は極めて高い。



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(2012年11月16日「Weekly エコノミスト・レター」)

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