- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 米国の年金販売における新たな顧客保護の取り組みについて―適合性原則を導入したニューヨーク州の対応を中心として―
米国の年金販売における新たな顧客保護の取り組みについて―適合性原則を導入したニューヨーク州の対応を中心として―
小松原 章
このレポートの関連カテゴリ
■見出し
1――適合性原則導入を巡る米国保険業界の動向
1|年金販売の適合性原則導入に踏み切ったニューヨーク州
2|適合性原則導入の背景・経緯
3|適合性原則の強化が迫られた米保険業界
2――適合性原則採択に踏み切ったニューヨーク州の動向とルールの内容
■introduction
顧客保護のルールとして近年注目されつつある適合性原則、すなわち、年金商品を販売する者が顧客にその商品を勧める場合には、顧客の状況(資産状況や投資知識など)を考慮したうえで、それがふさわしいと判断した場合でなければならないとするルールがニューヨーク州で採択された(2011年6月施行)。
州が保険監督を行う米国においてニューヨーク州は、最大の市場規模(保険料ベース)を有するとともに、ルール作りにおいても他州に対する影響力が強い州でもあることからその動向は軽視することができない。
従来、適合性原則の導入に消極的であった同州が適合性原則の導入に踏み切った背景には、1990年代以降個人年金の販売が拡大する中で、商品が複雑化するとともに理解が困難な高齢者を中心に販売トラブルが発生したことなどを受けて、一段と顧客保護の必要性が高まったことが指摘できる。
そこで、以下では、米国における適合性原則導入の経緯やニューヨーク州で導入されたルールの内容を説明することにより顧客保護の新たな動きを紹介する。
このレポートの関連カテゴリ
小松原 章
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月07日
今週のレポート・コラムまとめ【4/30-5/2発行分】 -
2024年05月02日
為替介入再開、既に連発か?~状況の整理と今後の注目ポイント -
2024年05月02日
米FOMC(24年5月)-予想通り、6会合連続で政策金利を据え置き。量的引締めペースの減速を決定 -
2024年05月01日
ユーロ圏消費者物価(24年4月)-総合指数は横ばい、コア指数は低下 -
2024年05月01日
ユーロ圏GDP(2024年1-3月期)-前期比0.3%、プラス成長に転じる
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【米国の年金販売における新たな顧客保護の取り組みについて―適合性原則を導入したニューヨーク州の対応を中心として―】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国の年金販売における新たな顧客保護の取り組みについて―適合性原則を導入したニューヨーク州の対応を中心として―のレポート Topへ