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- 米12月雇用者は予想を下回る10.3万人増~失業率は9.4%に改善
■見出し
・民間雇用は11.3万人増と12ヵ月連続の増加
・12月失業率は9.4%と大幅な低下
■introduction
米労働省発表の12月雇用統計では、非農業事業部門の雇用者が前月比10.3万人(以下も前月比)となり、市場予想(17.5万人)の増加幅を下回った。また、政府部門を除いた12月民間雇用は前月比11.3万人増と12ヵ月連続で増加したが、これも市場予想(同18万人増)を下回った。2010年に入ってからの非農業事業部門の増加は計112万人、月平均では9.4万人増となるが、12月実績はこれをやや上回るものの増加に向けての動きに加速は見られなかった(図表1)。
部門別の雇用増減を見ると、12月の民間生産部門は前月比▲0.2万人となり、そのうち建設業が▲1.6万人と連月の減少を見せたが、製造業は1.0万人(前月▲0.8万人)と5ヵ月ぶりに増加に転じ、鉱業等は0.4万人と増加した(図表2)。なお、自動車産業は0.3万人の増加となった。
一方、民間サービス部門の雇用は11.5万人(前月8.4万人)と12ヵ月連続で増加、最近の雇用増の牽引役となっているが、昨年10月にかけて前月比18.3万人まで増加したのと比較すると増加の伸びは緩慢と言えよう。内訳では、レジャー・飲食店が4.7万人、ヘルスケア等が3.7万人、人材派遣(Temporary help services)が1.6万人と増加が大きかった (巻末の図表4参照)。
政府部門は前月比▲1.0万人の減少。国勢調査要員減が収束した連邦政府では1.0万人と増加したが、財政難に苦しむ地方政府は▲2.0万人の減少だった。
なお、過去の改定では、10月の雇用者(前月比)が当初発表の17.2万人から21.0万人へ、11月の雇用者は3.9万人から7.1万人へと計+7.0万人の上方修正が行なわれている。
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土肥原 晋
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