- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- マッチング拠出の行方
確定拠出年金のマッチング拠出を認める法案が、7月の衆議院解散に伴い廃案となった。一方、マッチング拠出と同時に実施される予定だった拠出限度額の引上げは、政令事項ということもあり、法案から分離され7月29日に公布された。新政権誕生までの間隙を縫ったとの声もあるが、公的年金の削減が迫る中、国民に歓迎される対応といえよう。
ただ、マッチング拠出法案については先行きが不透明なようだ。民主党のマニフェストは、当面2年間は年金記録問題に集中するとしており、企業年金問題がしばらく放置される可能性がある。
しかし、この期間をさらなる議論にあて、旧法案よりレベルアップしたマッチング拠出導入を働きかける努力が必要だろう。例えば、旧法案で事業主拠出と同額までとなっていた個人拠出限度の撤廃や、未利用拠出限度の繰り越しなどが論点となろう。
確定拠出年金の導入には、大企業における退職金・年金からの移行だけなく、中小企業における給与からの振り替えなどによる新規導入もある。幅広く、使い勝手が増す方向への改革が望まれる。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月07日
今週のレポート・コラムまとめ【4/30-5/2発行分】 -
2024年05月02日
為替介入再開、既に連発か?~状況の整理と今後の注目ポイント -
2024年05月02日
米FOMC(24年5月)-予想通り、6会合連続で政策金利を据え置き。量的引締めペースの減速を決定 -
2024年05月01日
ユーロ圏消費者物価(24年4月)-総合指数は横ばい、コア指数は低下 -
2024年05月01日
ユーロ圏GDP(2024年1-3月期)-前期比0.3%、プラス成長に転じる
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【マッチング拠出の行方】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
マッチング拠出の行方のレポート Topへ