2009年09月08日

8月マネー動向:貸出の伸び率縮小は止まらず、11ヶ月ぶりの1%台へ

経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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■見出し

・貸出動向: 伸び率は11ヶ月ぶりの1%台へ
・マネタリーベース: 12ヶ月連続の前年比プラス
・マネーストック: マネーの伸びは拡大、安全資産への資金流入が続く

■introduction

日銀の貸出・資金吸収動向等によると、8月の銀行総貸出(平残)の伸び率は前年比1.9%と8ヶ月連続で伸び率が縮小し、2008年9月以来11ヶ月ぶりの1%台となった。景気低迷に伴って資金需要が低迷しているほか、CP・社債市場の機能が回復しており、貸出需要が頭打ちになってきているようだ。業態別ではリーマン・ショック以降に貸出が急増した都銀の低下が引き続き顕著である。(図表1~3)
一方、中小企業向け貸出については長期にわたり前年比マイナス圏での推移が続いている。中小企業の資金繰りは依然厳しいとみられ、倒産件数の増加に歯止めがかかっていない。政府による信用保証制度の保証債務残高は積み上がっており、ストックベースの下支え効果は確認できるが、フローベースの新規保証承諾額は足元伸び悩んでいる。景気低迷が長期化する中、中小企業では苦境が続いているとみられ、動向が注目される。(図表4~6)

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経済研究部   シニアエコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融、日本経済

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