2007年10月19日

中国経済動向 ~米国とのデカップリングは続くのか~

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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  • 中国の2007年の成長率は2006年に続き11%台に乗る見通しだ。内需が前年を上回る勢いで伸びる一方、貿易黒字は1~9月期で過去最高となった2006年実績を上回った。
  • 変動相場制への移行は、中国が直面している過剰流動性、インフレ、対外的な不均衡の拡大という問題の解決策となりうるが、慎重な構えを崩す兆しは見られない。
  • サブプライム問題による米国経済減速の影響は、今のところ、中国を初めとする新興国経済がカバーするとの見方が支配的だ。中国の場合、市場を通じた調整の影響は受け難い一方、貿易を通じた影響は受けやすい構造となっているが、輸出先の多角化も進みつつあり、内需拡大の余地もある。
  • 過剰流動性、インフレに悩む中国にとって、外部環境が貿易不均衡の改善、外貨流入圧力を緩和する方向に動くことは、穏当なペースである限り、好ましい面もある。
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伊藤 さゆり (いとう さゆり)

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