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- 米9月ISM指数は、製造業・非製造業とも下落を持続
■見出し
・9月ISM指数は製造業・非製造業とも低下
・ISM製造業指数では、生産・新規受注指数が下落:各指数の内訳
・非製造業では新規受注・在庫指数低下の一方、雇用指数が上昇
■introduction
企業のセンチメントを示すISM指数は、10月1日発表の9月製造業指数(PMI)が52.0と、3ヵ月連続での低下(8月は52.9)となった。市場予想(52.5程度)をやや下回り、3月(50.9)以来、6ヵ月ぶりの低水準となる。同指数は本年1月に49.3と製造業の拡大・縮小の分かれ目とされる50を下回ったものの、その後6月には56.0まで回復し、再び低下の動きを続けている。ただし、2月以降は7ヵ月連続で50を上回っており、製造業の拡大がなお持続していることを示している。
一方、3日に発表された9月のISM非製造業事業活動指数は54.8と8月(55.8)を下回ったが、市場予想とほぼ同じだった。水準としては、製造業指数と同様に、3月52.4以来6ヵ月ぶりの低水準となる。
9月18日開催のFOMCでは、8月の金融市場混乱の実体経済への波及防止を目的に0.5%の利下げが実施されるなど、サブプライム問題の拡大による実体経済への影響が注目されている。9月ISM指数に見られる企業のセンチメントは、製造業・非製造業とも低下推移を辿っているが、年初に落ち込んだ水準は、なお、上回っており、急に失速する状況を呈しているわけではない。ただし、住宅市場は一段の冷え込みを強めており、今後、消費を中心に実体経済への影響が強まると予想される。消費に近い非製造業指数の動きにより注目しておきたい。
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土肥原 晋
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