- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- 欧州経済見通し-ユーロ圏経済は年末にかけてピーク・アウト-
2006年06月16日
< ユーロ圏:2006年2.0%、2007年1.7% >
- ユーロ圏では輸出の好調と雇用の改善が続き、景気回復の基盤は広がりを見せている。4~6月期、7~9月期は引き続き潜在成長率並みの成長が続くが、今年末~来年前半にかけては世界景気の減速とユーロ安の修正に伴う輸出鈍化、利上げ効果の浸透、2007年初のドイツの付加価値税率引き上げなどの影響で減速が見込まれる。
- ECBは6月の利上げ後も段階的に金融緩和を除去する意向を示したが、年末には景気は減速、インフレ・リスクも後退するため、9月の25bpの利上げで打ち止めとなろう。
< イギリス:2006年2.3%、2007年2.3% >
- イギリス経済は2四半期連続でトレンド並みの成長を維持、順調に回復しつつある。
- 住宅市場の持ち直しで個人消費失速のリスクは後退したが、雇用への不安や高水準の家計債務残高が制約となり、今後も消費回復のペースはマイルドに留まろう。
- 製造業は、ユーロ圏の景気拡大により輸出主導で長い停滞を脱しつつあるが、年末にかけて外部環境の変化に伴うピーク・アウトが予想される。
- BOEは個人消費回復のサポートのため、政策金利を据え置くものと見込まれる。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1832
経歴
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月26日
米GDP(24年1-3月期)-前期比年率+1.6%と前期から低下、市場予想の+2.5%も大幅に下回る -
2024年04月26日
滞留するふるさと納税 -
2024年04月26日
EUのDMA関連調査開始決定-GAFAそれぞれの問題を指摘 -
2024年04月25日
欧州大手保険グループの地域別の事業展開状況-2023年決算数値等に基づく現状分析- -
2024年04月24日
中国経済の現状と注目点-24年1~3月期は好調な出だしとなるも、勢いが持続するかは疑問
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【欧州経済見通し-ユーロ圏経済は年末にかけてピーク・アウト-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
欧州経済見通し-ユーロ圏経済は年末にかけてピーク・アウト-のレポート Topへ