- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 相場転換期の投資家の憂い
株が値上がりして、世の中は浮き足立っているようだ。と言っても、高々1万円を覗いただけで、まだまだ先は長い。しかし、これまで、株の配分比率を下げてきた投資家でも、不思議なもので一旦値上がりし始めると、株が魅力的に見えるようになる。
大相場は、疑心の中に生まれ、懐疑の中で育つと聞く。上昇局面が本物かどうかわからない。ファンダメンタルズが変化したのだろうか。売られすぎだったのだろうか。過去、何回も相場に裏切られてきたので、そう簡単に配分比率を上げるわけには行かない。
値上がりが続くと投資家は追い込まれて、「買わないリスク」に気を揉むことになる。しかし、やがて結界が破られ、満腹になるまで買い増す。皮肉なことに、機関投資家は最後に高値掴みすることが多い。そして大相場は幸せの泡の中に消えていく。
動くのが相場。弊誌が発行される頃に、株価はまた下落して元の木阿弥になっているかもしれない。そのほうが、値上がりを憂うより幸せであろうか。いや、投資は時流に乗るよりも、賢明さと我慢強さが必要なのである。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月07日
今週のレポート・コラムまとめ【4/30-5/2発行分】 -
2024年05月02日
為替介入再開、既に連発か?~状況の整理と今後の注目ポイント -
2024年05月02日
米FOMC(24年5月)-予想通り、6会合連続で政策金利を据え置き。量的引締めペースの減速を決定 -
2024年05月01日
ユーロ圏消費者物価(24年4月)-総合指数は横ばい、コア指数は低下 -
2024年05月01日
ユーロ圏GDP(2024年1-3月期)-前期比0.3%、プラス成長に転じる
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【相場転換期の投資家の憂い】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
相場転換期の投資家の憂いのレポート Topへ