2003年02月07日

金融・為替市場の動き / 達成困難なインフレ目標

熊谷 潤一

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

文字サイズ

<金融・為替市場の動き>

  1. 債券相場では、株価の動向が鍵となるだろうが、決算期末ぎりぎりのタイミングまで金利収入の確保から保有残高維持の可能性が高く、堅調な地合が継続するだろう。
  2. 為替相場では、日欧通貨当局の姿勢を警戒するかたちで暫くドルの下値が限られる動きが続いた後、ヘッドライン的な材料や期末要因など、ファンダメンタルズ以外の要素が市場を動かし、方向感に欠ける値動きの荒い展開となる可能性があろう。

<トピックス:達成困難なインフレ目標>

  1. インフレ目標が導入されても、現在の枠組みだけでは目標達成は極めて難しい。
  2. インフレ目標導入が構造改革を掲げる小泉内閣に財政支出の拡大を求めるためのテコに使われる可能性もあり、政治的な駆け引きも絡んでしばらく紆余曲折が予想される。
36082_ext_15_1.jpg
Xでシェアする Facebookでシェアする

熊谷 潤一

総合政策研究部

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【金融・為替市場の動き / 達成困難なインフレ目標】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

金融・為替市場の動き / 達成困難なインフレ目標のレポート Topへ