- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 緩む「株式持合い」と年金基金
最近の企業不祥事を契機に、「日本の企業経営システムの特徴である株式持ち合い(経営権の安定)のマイナス効果」とか、「メインバンク資本主義の動揺」との指摘がある。
確かに、経営権安定が、業績向上や株価上昇という形で株主の利益につながらないと、株式持ち合いの合理的な理由を株主に説明できないが、最近の株価低迷は、企業の株式保有リスクを顕在化させている。
したがって、株式持ち合いは、経営権の安定とバランスを取りながら、徐々に緩和していくだろう。そして、需給悪化による株価下落懸念に対し、年金基金や投資信託などの機関投資家に、受け皿を期待する向きが多い。
しかし、プルーデントな運用を心掛けている米国の年金基金は、リターンの低い銘柄の売却や、業績改善のためガバナンス活動を行っている。要は、投資魅力(リスク見合いのリターン)がない株式は、市場に見放される運命にあるのだろう。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月07日
今週のレポート・コラムまとめ【4/30-5/2発行分】 -
2024年05月02日
為替介入再開、既に連発か?~状況の整理と今後の注目ポイント -
2024年05月02日
米FOMC(24年5月)-予想通り、6会合連続で政策金利を据え置き。量的引締めペースの減速を決定 -
2024年05月01日
ユーロ圏消費者物価(24年4月)-総合指数は横ばい、コア指数は低下 -
2024年05月01日
ユーロ圏GDP(2024年1-3月期)-前期比0.3%、プラス成長に転じる
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【緩む「株式持合い」と年金基金】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
緩む「株式持合い」と年金基金のレポート Topへ