1996年06月01日

創刊に際して

文字サイズ

企業年金の世界は大きく変貌しつつある。既に、年金関係の情報媒体が多くある中で、このたび私共が敢えて「ニッセイ年金ストラテジー」を創刊するのは、主に企業年金をめぐる諸問題を資産運用の本質という視点で捉え、タイムリーに情報提供したいと考えたからである。
最近、年金財政の健全性を目指して、資産運用のリターン向上が大きな課題になっている。(1)パフォーマンス向上と含み損益改善、(2)母体企業の業績回復、(3)株価の楽観的な見通し、などがその戦略を後押ししている。確かに、リターンの重視は必要だが、「リターンがリスクを伴う」ことを軽視したり、「波乱のない運用環境」に過度の期待を抱いたりしていないだろうか。
資産運用の本質は、「最悪への備え」があって初めてリスクをとった運用が可能な点に留意することかと思われる。このような視点が、読者の皆様が制度運営の長期ストラテジーを構築される際に、些かでもお役に立てれば幸いである。

このレポートの関連カテゴリ

レポート

アクセスランキング

【創刊に際して】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

創刊に際してのレポート Topへ