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プロジェクト2025の気候変動へのスタンス-米国の気候変動対策はどうなっていくのか-

保険研究部 主任研究員・気候変動リサーチセンター兼任 磯部 広貴
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米国の保守系シンクタンクであるヘリテージ財団が主導する大統領移行計画プロジェクト2025は、2023年4月、包括的な政策ガイドブックとして”Mandate for Leadership : The Conservative Promise”(リーダーシップの指針:保守主義の約束)を公表した。マスメディアは同書あるいはその記述内容を指してプロジェクト2025と呼んでいる。保守主義者による勝手連的な政策集であるものの、第2次トランプ政権運営において大きな影響力を持つとみられている。
このレポートではプロジェクト2025が気候変動にどのようなスタンスで臨もうとしているのか概要を確認した。エネルギーや環境など特定の分野に限定されることなく、多数の保守主義者がそれぞれの執筆領域(専門分野)で気候変動対策の排除を主張していることが伺える。
第2次トランプ政権が終了しても保守主義者がいなくなるわけではない。民主党が党勢を挽回しない限り、プロジェクト2025の気候変動へのスタンスが米国で今後8年あるいは12年継続することもありえる。その可能性を念頭に置いた上で、わが国の気候変動対策も考えていくことが求められよう。
■目次
1――はじめに(プロジェクト2025とは)
2――プロジェクト2025の構成
3――プロジェクト2025の気候変動へのスタンス
4――おわりに(一過性と言えるか)
(2025年01月07日「基礎研レポート」)

03-3512-1789
- 【職歴】
1990年 日本生命保険相互会社に入社。
通算して10年間、米国3都市(ニューヨーク、アトランタ、ロサンゼルス)に駐在し、現地の民間医療保険に従事。
日本生命では法人営業が長く、官公庁、IT企業、リース会社、電力会社、総合型年金基金など幅広く担当。
2015年から2年間、公益財団法人国際金融情報センターにて欧州部長兼アフリカ部長。
資産運用会社における機関投資家向け商品提案、生命保険の銀行窓版推進の経験も持つ。
【加入団体等】
日本FP協会(CFP)
生命保険経営学会
一般社団法人 アフリカ協会
一般社団法人 ジャパン・リスク・フォーラム
2006年 保険毎日新聞社より「アメリカの民間医療保険」を出版
磯部 広貴のレポート
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