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首都圏中古マンション市場動向(2024年6月)~成約価格上昇と成約件数増加が継続。東京では新規成約率の改善と在庫戸数の減少が目立つ

金融研究部 准主任研究員 渡邊 布味子
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2024年6月の首都圏中古マンションの成約件数は前年同月比が13カ月連続で増加、成約価格は同49カ月連続で上昇となった。これに対して、新規登録価格と在庫価格は横ばい傾向にあり、売りに出された中古マンションのうち、「立地が良く築年が浅い」といった相対的に好条件のマンションを中心に取引が増加するなか、成約価格とのかい離が拡大している。
東京都では建築費の上昇などを背景に新築マンションの販売価格が上昇し、新規供給が限られるなか 、中古マンションへの需要シフトが強まっているようだ。一方、その他のエリアでは価格は上昇基調を維持しているものの在庫戸数が高止まりするなど、実需層が中心のエリアでは市況減速の兆しも見られる。
首都圏中古マンション市場は、新築マンション価格に対する相対的な割安感などを背景に、価格の上昇と成約件数の増加が継続すると考えられる。ただし、日銀の金融政策正常化に伴い、今年後半より変動型の住宅ローン金利も上昇に向かうことが予想され、マンション需要への影響を注視する必要がありそうだ。
■目次
・成約価格上昇と成約件数増加が継続。好条件のマンションを中心に取引が増加
・新規成約率が改善するなか在庫戸数が減少。築古物件の売却難易度は高い
・エリア別の動向。東京では新規成約率の改善と在庫戸数の減少が目立つ
(2024年07月29日「基礎研レター」)

03-3512-1853
- 【職歴】
2000年 東海銀行(現三菱UFJ銀行)入行
2006年 総合不動産会社に入社
2018年5月より現職
・不動産鑑定士
・宅地建物取引士
・不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員
・2022年、2023年 兵庫県都市計画審議会専門委員
渡邊 布味子のレポート
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