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- 中国経済:景気指標の総点検(2023年冬季号)
2023年12月22日
■要旨
- 第3四半期(7-9月期)の経済成長率は実質で前年同期比+4.9%と、前期(4-6月期)の+6.3%から伸びが減速した。他方、季節調整後の前期比では+1.3%と、前期(同+0.5%)から加速している。前期は、景気の停滞感が強まったが、一段の悪化には歯止めがかかっているようだ。もっとも、10~11月の指標をみると、景気は足踏み状態にあることがうかがえる。
- GDP成長率(前期比)を予測するために作成している景気評価点を見ると(下表)、まず評価点(〇の数)を見ると、第3四半期は7月が4点、8月が4点、9月が6点と、分岐点(5点)に対して上昇傾向がみられ、GDP成長率(前期比)は加速していた。第4四半期については、10・11月がそれぞれ8点、4点と、振れ幅が大きいものの足元では悪化しており、GDP成長率(前期比)は若干減速する可能性がある。
- 景気インデックス(鉱工業生産、サービス業生産、建築業PMIを合成加工して毎月の実質成長率を推計したもの)は、10月が前年同月比+4.9%、11月が同+6.3%で、10-11月期は前年同期比+5.6%である。前四半期のGDP成長率(前年同期比4.9%増)を上回っている。10-12月期のGDP成長率(前年同期比)は、12月の景気次第で振れるとは言え、+5%台となる可能性が高いだろう。なお、データは、24年1月中旬に公表される見込みである。
(2023年12月22日「Weekly エコノミスト・レター」)
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三尾 幸吉郎
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