2023年11月09日

米国におけるAM(合算法)の開発を巡る状況-2023年9月の暫定AMの概要報告等-

保険研究部 研究理事 気候変動リサーチセンター兼任 中村 亮一

文字サイズ

■要旨

米国におけるグループ資本規制に関しては、NAIC(全米保険監督官協会)とFRB(連邦制度準備理事会)が、国内及び国際的なその他の関係する管轄区域と協力して、AM(合算法)を開発している。米国は、AMが、IAIGs(国際的に活動する保険グループ)に対して適用するためにIAIS(保険監督者国際機構)が開発しているICS (保険資本基準)と同等の結果を生み出す代替手法となることを目指している。

このAMの具体的内容については、これまでも2020年にレベル1のドキュメントがリリースされる等してきたが、今一つ一般的に衆知のものとはなってこなかったように思われる。今回、NAICは、2023年9月に、暫定AMに関する資料を公表して、(1)AMアプローチの原則、(2)IAISの同等性評価においてICS候補との比較の基礎となる暫定AM、(3)AMの最終化に向けての計画されたステップ、について説明している。

今回のレポートでは、この資料に基づいて、AMの開発状況について報告するとともに、併せて、それに対する各種団体の反応等について報告する。

■目次

1―はじめに
2―AM開発に関するこれまでの経緯
3―AMの設計原則
  1|概要
  2|AM概念の指針
  3|AMの構成要素
  4|AMの開発
4―暫定AMの具体的内容-5つの構成要素の概要
  1|インベントリーとグループ財務
  2|調整
  3|自己資本規制
  4|資本リソース
  5|集計
5―スカラー方法論の検討
  1|暫定AM
  2|純粋相対比率アプローチ(Pure RRA)
  3|超過相対比率(Excess Relative Ratio:ERR)アプローチ
  4|99.5%VaR
  5|監督上の評価手法
  (参考)超過相対比率アプローチによる計算
6―AMの実施と最終化
7―AMに対する反応等
8―まとめ
Xでシェアする Facebookでシェアする

保険研究部   研究理事 気候変動リサーチセンター兼任

中村 亮一 (なかむら りょういち)

研究・専門分野
保険会計・計理

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【米国におけるAM(合算法)の開発を巡る状況-2023年9月の暫定AMの概要報告等-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

米国におけるAM(合算法)の開発を巡る状況-2023年9月の暫定AMの概要報告等-のレポート Topへ