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- ロシアの物価状況(23年9月)-インフレ率はさらに加速し6%台に
2023年10月12日
1.結果の概要:前年比で6%台に上昇
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:前月比伸び率が急上昇
9月のロシアのインフレ率は前年比で6.00%となり、8月の5.15%から上昇した。5か月連続で上昇し、ベース効果で3月以降の伸び率が低下して以降では最も高い伸び率となった。ロシア中銀のインフレ目標(4%)は3か月連続で上回ったことになる。
なお、ルーブル下落やインフレ圧力の高まりを受けて、ロシア中銀は8月15日の臨時会合を含めて、7月以降で政策金利を5.50%ポイント引き上げている(7.5%→13.0%)。
インフレ率を大分類別に見ると、9月の前年比伸び率は食料品が4.87%、財(非食料品)が4.56%、サービスが9.66%となっている。食料品および財は6月には前年比0%台であり、足もとで急上昇している。サービス物価の伸び率は10%前後の高い伸び率が維持されている。前年比寄与度ではサービスが2.6%ポイント程度、食料品と財(非食料品)がそれぞれ1.6%ポイント程度となっており、9月のインフレ率の上昇は食料品と財が押し上げている(図表1)。
なお、ルーブル下落やインフレ圧力の高まりを受けて、ロシア中銀は8月15日の臨時会合を含めて、7月以降で政策金利を5.50%ポイント引き上げている(7.5%→13.0%)。
インフレ率を大分類別に見ると、9月の前年比伸び率は食料品が4.87%、財(非食料品)が4.56%、サービスが9.66%となっている。食料品および財は6月には前年比0%台であり、足もとで急上昇している。サービス物価の伸び率は10%前後の高い伸び率が維持されている。前年比寄与度ではサービスが2.6%ポイント程度、食料品と財(非食料品)がそれぞれ1.6%ポイント程度となっており、9月のインフレ率の上昇は食料品と財が押し上げている(図表1)。
各品目の消費ウエイトも考慮して、全体のインフレ率への寄与を品目別に見ると(図表7・8)、前年比上昇率への寄与が大きい品目は青果物(1.08%ポイント)、住居・公益サービス(0.90%ポイント)、肉(0.52%ポイント)、ガソリン(0.44%ポイント)、その他サービス(0.34%ポイント)、家庭サービス(0.32%ポイント)、海外旅行サービス(0.29%ポイント)だった。一方、穀物・豆(▲0.07%ポイント)は前年比でのマイナス寄与が相対的に大きい。
前月比上昇率の寄与では肉(約0.13%ポイント)、ガソリン(約0.09%ポイント)、教育サービス(約0.07%ポイント)、通信サービス(約0.06%ポイント)の押し上げ寄与が大きく、その他サービス(約▲0.03%ポイント)、旅客サービス(約▲0.03%ポイント)は押し下げに貢献している。
前月比上昇率の寄与では肉(約0.13%ポイント)、ガソリン(約0.09%ポイント)、教育サービス(約0.07%ポイント)、通信サービス(約0.06%ポイント)の押し上げ寄与が大きく、その他サービス(約▲0.03%ポイント)、旅客サービス(約▲0.03%ポイント)は押し下げに貢献している。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。
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(2023年10月12日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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