2023年09月08日

まちづくりへのDAOの活用-住民参加の深化に向けて-

社会研究部 研究員 島田 壮一郎

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■要旨

山古志DAOの成功によってまちづくりにおけるDAOの活用が広がりつつある。本稿ではDAOの特徴によって住民参加のまちづくりにどのような利点をもたらすかについて述べている。DAOの利点として、1.ガバナンストークンを保持するだけで誰でも参加することが出来る。2.管理者の恣意的な決定に左右されない。3.意思決定の結果が適切に実行される。4.NFTの売買により資金調達を行うことが出来る。5.意思決定の履歴が残り、以前にどのような決定が行われたかを誰でも把握することが出来る。などが挙げられる。それによって、住民参加の課題である、参加者の拡大や決定の実行性、資金調達などが解消される可能性がある。

■目次

1――はじめに
2――DAOを用いたまちづくり
  1|DAOとは
  2|DAOを用いた事例
3――DAOの特徴からみるまちづくりへの寄与
4――まとめ

(2023年09月08日「基礎研レポート」)

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社会研究部   研究員

島田 壮一郎 (しまだ そういちろう)

研究・専門分野
都市・地域計画、住民参加、コミュニケーション、合意形成

経歴
  • 【職歴】
     2022年 名古屋工業大学大学院 工学研究科 博士(工学)
     2022年 ニッセイ基礎研究所 入社
    【加入団体等】
     ・土木学会
     ・日本都市計画学会
     ・日本計画行政学会

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