2023年06月05日

若者との相互理解

文字サイズ

社会保障審議会年金部会の委員に、たかまつなな氏が任命された。同氏は若者の政治参加に向けた活動を続けており、若い人の年金への思いを年金部会へ伝えると、抱負を述べていた。
 
同氏には、若者の声を伝えるのと同時に、若者に向けて年金制度や改革案の意図を伝えてもらい、それを受けた若者の意見を年金部会へフィードバックしてもらいたい。
 
このような若者との相互理解は、企業年金にとっても重要だろう。会社が年金制度を設計した意図や従業員の老後への配慮を伝えることで、会社への信頼感やモチベーションの向上が期待できる。
 
近年は、ポイントや残高など従業員向けの情報提供が充実しつつあるが、これだけでは会社の思いが伝わりにくいだろう。また、若手従業員の声を聞くことで、魅力的な制度を設計するヒントにもなろう。
 
若者は年金に興味が無い、と思いがちだが、若者は公的年金への不信や諦めの意識が強い。そういう彼らにこそ、企業年金が重要ではなかろうか。
Xでシェアする Facebookでシェアする

(2023年06月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【若者との相互理解】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

若者との相互理解のレポート Topへ