2022年06月22日

ネット保険の需要拡大(中国)-加速する生保経営の再構築【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(52)

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨

中国では、近年、社会のデジタル化の進展に伴ってネット保険の需要が拡大している。新型コロナウイルス感染症は、非接触型のネット保険の販売拡大に追い風となったが、「人」を介した販売を中心とする保険代理人チャネルにとっては向かい風となっている。更に、生保経営の健全性強化が進められている中で、保険商品や販売のあり方に構造的な変化が起きている。

■目次

はじめに
1――2021年、ネット生保の需要が大幅に拡大。市場占有率は9.3%へ上昇。
2――直近3年間で保険代理人数は35%減少。業務のデジタル化の推進、保険経営のあり方の転換、
 新型コロナの非接触型販売の需要拡大によって、代理人の高度化が求められている。
3――中国平安保険―収益の主軸となるネット活用の都市部居住ハイクラス顧客向けに保険代理人の
 役割を再構築
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019年度・2020年度・2023年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

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レポート紹介

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