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米国の不妊治療の現状とは?-米国の生産性が日本と比べて10.1%ポイントも高く、35歳未満での治療が12.2%ポイントも高い特徴-
生活研究部 研究員・ジェロントロジー推進室・ヘルスケアリサーチセンター 兼任 乾 愛
本稿では、米国の不妊治療に関する経済的支援体制や治療実績件数の年次推移、生産率の差異について日米比較しながら現状と課題を整理したものである。
(尚、本稿は基礎研レター全3回のうちの第2回にあたる。)
米国の不妊治療に対する経済的支援には、医療保険による医療費カバーや州政府による不妊治療プログラムによる助成、企業の福利厚生サービスなどの取組みがあるが、治療内容や保障金額には、地域の偏り等があることが明らかとなった。
また、不妊治療における生産率を比較すると、日本は米国に比べて生産率が10.1%ptも低いことが明らかとなり、その一要因として、治療効果が期待しやすい35歳未満の治療者が米国と比べて12.2%ptも低く、妊孕性の限界が訪れる40歳以上の治療者が11.9%ptも高い「治療者の年齢構成」が影響していると推察された。
次稿では、イギリスの不妊治療に対する経済的支援体制や生産率の特徴を日本と比較検証する。
■目次
1――はじめに
2――米国の不妊治療に対する経済的支援
2−1. 医療保険による保険適用(医療費カバー)
2−2. 州政府による不妊治療プログラムによる助成
2−3. 企業による福利厚生サービス
3――不妊治療実績件数の年次推移(日米比較)
4――不妊治療における生産率(日米比較)
5――まとめ

03-3512-1847
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