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どんな人がGo To/マイナポイント/ふるさと納税を利用したか?-男女/年齢層/学歴/年収層別の利用者の割合-
保険研究部 准主任研究員 岩﨑 敬子
1――はじめに
2――調査概要
1 マイボイスコム株式会社のモニター会員
3――Go To イートを利用したことがある人
2 「Go Toイートを利用したことがある」に当てはまるかどうかを「はい」か「いいえ」で選択して回答頂く設問で、「はい」を回答した人の割合を表示。
3 「Go To イートを利用したことがある」に該当する場合に1をとるダミー変数を被説明変数として、説明変数に、女性ダミー、年齢層ダミー、大卒ダミー、職業ダミー、都道府県ダミー、年収カテゴリーダミーを含めた線形確率モデルの推計では、女性が該当する確率は統計的に有意に高い傾向(p値0.01未満)が確認されたが、年齢層による違いは確認されなかった((20代を参照カテゴリーとして、有意水準10%で異なる年齢層のカテゴリー無)。
4 注3の推計では、大卒者と非大卒者の間では有意水準10%で統計的に有意な違いは見られない。しかし、年収が高くなるほど該当する確率が高くなる傾向が確認された(年収130万円未満を参照カテゴリーとした場合、300万円~500万円のカテゴリーでは係数0.10、p値0.01未満、500万円~700万円のカテゴリーでは係数0.17、p値0.01未満、700万円以上のカテゴリーでは係数0.24、p値0.01未満)。
4――Go To トラベルを利用したことがある人
5 「Go To トラベルを利用したことがある」に当てはまるかどうかを「はい」か「いいえ」で選択して回答頂く設問で、「はい」を回答した人の割合を表示。
6 「Go To トラベルを利用したことがある」に該当する場合に1をとるダミー変数を被説明変数として、女性ダミー、年齢層ダミー、大卒ダミー、職業ダミー、都道府県ダミー、年収カテゴリーダミーを含めた線形確率モデルの推計では、女性が該当する確率は統計的に有意に高く(p値0.01未満)、50代の該当する確率が統計的に有意に低い(20代が参照カテゴリー、p値0.05未満)ことが確認された。
7 注6の推計では、大卒者が該当する確率が統計的に有意に高い(p値0.01未満)ことと、年収が高くなるほど該当する確率が高くなる傾向が確認された(年収130万円未満を参照カテゴリーとした場合、300万円~500万円のカテゴリーでは係数0.09、p値0.05未満、500万円~700万円のカテゴリーでは係数0.18、p値0.01未満、700万円以上のカテゴリーでは係数0.22、p値0.01未満)
5――マイナポイントを申請した人
8 「マイナポイントを申請した」に当てはまるかどうかを「はい」か「いいえ」で選択して回答頂く設問で、「はい」を回答した人の割合を表示。
9 「マイナポイントを申請した」に該当する場合に1をとるダミー変数を被説明変数として、女性ダミー、年齢層ダミー、大卒ダミー、職業ダミー、都道府県ダミー、年収カテゴリーダミーを含めた線形確率モデルの推計では、女性の該当する確率が有意水準10%で統計的に有意に高いことが確認された。
10 注9の推計では、60代が該当する確率は統計的に有意に高い(参照カテゴリーは20代、p値0.05未満)ことが確認された。
11 注9の推計では、大卒者が回答する確率は統計的に有意に高い(p値0.01未満)ことと、年収300万円以上のカテゴリーの人が回該当する確率が高いこと(130万円未満が参照カテゴリー、300万~500万円のカテゴリーでは係数0.11、p値0.01未満、500万円~700万円のカテゴリーでは係数0.09、p値0.10未満、700万円以上のカテゴリーでは係数0.14、p値0.01未満)が確認された。
6――ふるさと納税で返礼品を受け取った人
12 「ふるさと納税で返礼品を受け取った」に当てはまるかどうかを「はい」か「いいえ」で選択して回答頂く設問で、「はい」を回答した人の割合を表示。
13 「ふるさと納税で返礼品を受け取った」に該当する場合に1をとるダミー変数を被説明変数として、女性ダミー、年齢層ダミー、大卒ダミー、職業ダミー、都道府県ダミー、年収カテゴリーダミーを含めた線形確率モデルの推計では、女性が該当する確率が統計的に有意に高い(p値0.01未満)ことが確認された。
14 注13の推計では、50代と60代が該当する確率が統計的に有意に低い(参照カテゴリーは20代、p値0.05未満)ことが確認された。
15 注13の推計では、大卒者が該当する確率が統計的に有意に高い(p値0.05未満)ことと、年収が大きくなるほど該当する確率が高くなること(130万円未満が参照カテゴリー、300万~500万円のカテゴリーでは係数は0.12, p値は0.01未満、500万円~700万円のカテゴリーでは係数は0.17, p値は0.01未満、700万円以上のカテゴリーでは係数は0.29、p値は0.01未満)が確認された。
7――おわりに
16 岩﨑敬子(2022年3月29日)「どんな人が「ポイント」を利用しているか?-男女/年齢層/学歴/年収層別の利用者の割合-」(https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=70681?site=nli)
17 内閣府男女共同参画白書(平成15年版)
18 Sekita, S. (2011). Financial literacy and retirement planning in Japan. Journal of Pension Economics and Finance, 10(4), 637-656.
03-3512-1882
- 【職歴】
2010年 株式会社 三井住友銀行
2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
2021年7月より現職
【加入団体等】
日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
博士(国際貢献、東京大学)
2022年 東北学院大学非常勤講師
2020年 茨城大学非常勤講師
(2022年03月30日「基礎研レター」)
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