コラム
2021年12月24日

2022年の暦など-祝日と、月などの様子 流星群も

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

2022年版の理科年表などが発行されたので、いつものように暦の部分からいくつか紹介することにしよう。

西暦2022年(令和4年)は、平年(365日)で、干支は壬寅(みずのえとら)である。
 
2022年の祝日は、以下の通りとなっている。

2020年・2021年と、東京オリンピックの開会式・閉会式への対応で、特例措置として海の日、山の日、スポーツの日が変更されていたが2022年にはそのような特例措置はなく、もとの祝日法で定められている日に戻っている。
国民の祝日

月に関する情報(2022年)

月に関する情報(2022年)

日食と月食

日食は、2022年には5月1日と10月25日の2回ある。ところが、5月1日の部分日食が見られるのは、太平洋南東部、南アメリカ大陸南部、南極の一部であり、また、10月25日の部分日食が見られるのは、グリーンランドの一部、大西洋北東部、ユーラシア大陸中心部、アフリカ大陸北東部、インド洋北部である。いずれも日本では見られない。(次に日本で見られるのは2023年4月20日である。)

また月食は2022年に2回ある。5月16日のものは日本ではみられないが、11月8日は日本で見られる。

流星群の出現時期

2022年は、日本で見られる日食・月食が少ないので、かわりにというわけでもないが、流星群の情報でもみておこう。

流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm~数cmのチリの粒が地球の大気に飛び込んで、大気と衝突してチリが気化する際に、光を放つ現象である。

そのチリは、いろいろな彗星がその軌道上に放出して密集している。そして地球がその位置に差し掛かると多くのチリが飛び込んでくる。地球が、特定の彗星の軌道に差し掛かる日時は、毎年ほぼ決まっているので、こうした流星群の出現が予測できる。ただし年によって「チリの中の通り方」などの条件が異なるため、どれほどの数の流星が出現するかは、様々である。
主な流星群
流星群の名前は、その「発射地点」のように見える背景の星座(あるいはその中のもっと特定の星)によって命名されることになっている。かつてはチリのもととなった彗星の名前からとられた名前のものもあった(「ジャコビニ流星群」などというのを聞いたことないだろうか?1972年の大流星雨出現予測が期待外れ?だったことが有名。歌詞や漫画にもその名が登場するものがある。これは上の表でいうと10月のりゅう座流星群のことである。)

ちなみにみずがめ座η(イータ)流星群とオリオン座流星群は、どちらも有名なハレー彗星の軌道のチリである。星座をもとにした名称の統一は、2009年に国際天文学連合によるものである。
 
上の表の中で、しぶんぎ座、ペルセウス座、ふたご座のそれぞれの流星群のことを指して、3大流星群と呼び、毎年比較的安定して出現するものである。なお「しぶんぎ座」というのは現在の正式な星座名ではないが、りゅう座、ヘルクレス座、うしかい座の境界付近(どちらかというと北の空)にかつて設定されていたことのある星座である。

空が暗い方が、小さな流星のわずかな光も見えるので、月が出ているかどうかが、流星の観測条件を左右する。そこで表中に、その頃の月の様子が示されている(もちろん空が晴れていなければならないのはいうまでもない。)。月齢は0~約30を繰り返し、一ケタあるいは20台後半は新月や三日月状なので観測条件は良いが、反対に月齢15は満月で、その前後の時期は、月が綺麗なのは結構なのだが、流星などは月光にかきけされて見にくいので「悪」とか「最悪」となる。
 
とはいえ、都市部では空が明るいため、月など関係なく、見えにくいことが多いのは残念である。

ちなみに、筆者は流星群らしきものをみたことはないのだが、山間部では空が暗いので、流星群の時期でなくても、空を見上げていれば、意外に頻繁に星は流れているもののようである(という、かすかな記憶があるのだが、それも気のせいかもしれない?)。
Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩 (やすい よしひろ)

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1987年 日本生命保険相互会社入社
     ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
     2012年 ニッセイ基礎研究所

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員
     ・日本証券アナリスト協会 検定会員

(2021年12月24日「研究員の眼」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【2022年の暦など-祝日と、月などの様子 流星群も】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

2022年の暦など-祝日と、月などの様子 流星群ものレポート Topへ