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- ブラジルGDP(2021年7-9月期)-2四半期連続のマイナス成長に
2021年12月03日
1.結果の概要:コロナ禍前の水準に届かず
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:高インフレで実質成長率は伸び悩み
7-9月期の実質GDP伸び率は前期比▲0.1%(季節調整値、年率換算▲0.4%)となり、昨年7-9月期(前期比▲0.4%)に続いて2四半期連続のマイナス成長となった。コロナ禍前(19年10-12月期)との対比では、21年1-3月期にコロナ禍前の水準まで回復したものの、その後下落に転じて7-9月期はコロナ禍前比で▲0.1%の水準となっている(図表4・5)。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が0.9%(前期:▲0.2%)、政府消費が0.8%(前期:0.9%)、投資▲0.1%(前期:▲3.0%)、輸出が▲9.8%(前期:13.7%)、輸入が▲8.3%(前期:▲1.3%)となった。コロナ禍前との対比では、GDPが▲0.1%、個人消費が▲2.1%、政府消費が▲2.2%、投資が18.0%、輸出が1.4%、輸入が▲2.7%という状況にある。
需要別に見た7-9月期のGDPでは、投資が冴えなかったほか、輸出が急減したことがマイナス成長の主因と言える。また、消費については7-9月期には回復したものの、コロナ禍前の水準と比較するとまだ低い状況にある(図表4)。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が0.9%(前期:▲0.2%)、政府消費が0.8%(前期:0.9%)、投資▲0.1%(前期:▲3.0%)、輸出が▲9.8%(前期:13.7%)、輸入が▲8.3%(前期:▲1.3%)となった。コロナ禍前との対比では、GDPが▲0.1%、個人消費が▲2.1%、政府消費が▲2.2%、投資が18.0%、輸出が1.4%、輸入が▲2.7%という状況にある。
需要別に見た7-9月期のGDPでは、投資が冴えなかったほか、輸出が急減したことがマイナス成長の主因と言える。また、消費については7-9月期には回復したものの、コロナ禍前の水準と比較するとまだ低い状況にある(図表4)。
産業分類別に実質GDPの伸び率を見ると(図表3)、前期比は大分類では「第一次産業」が▲8.0%(4-6月期▲2.9)、「第二次産業」が▲0.0%(同▲0.5%)、「第三次産業」が1.1%(同0.6%)となり、第一次産業の落ち込みと第二次産業の低迷が4-6月期から継続している。特に第一次産業で、前期に引き続き天候不順などを理由に、コーヒーや綿、トウモロコシなどの生産量が少なかった2ことが成長率を押し下げた。第二次産業も部品の供給制約などの影響で製造業のマイナス成長が続いている。一方、「第三次産業」は成長が続き、コロナ禍前の水準を回復した。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2021年12月03日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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