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- 消費者物価(全国21年9月)-コアCPI上昇率は年末にかけて1%程度まで高まる見通し
2021年10月22日
1.コアCPI上昇率は1年6ヵ月ぶりのプラス
コアCPIの内訳をみると、ガソリン(8月:前年比16.9%→9月:同16.5%)、灯油(8月:前年比20.0%→9月:同20.2%)の上昇幅は前月とほぼ変わらなかったが、電気代(8月:前年比0.9%→9月:同4.1%)の上昇幅が拡大し、ガス代(8月:前年比▲1.5%→9月:同0.7%)が1年ぶりに上昇に転じたことから、エネルギー価格の上昇率が8月の前年比5.5%から同7.4%へと高まった。
2.上昇品目数が増加
3.コアCPI上昇率は年末にかけて1%程度まで高まる見通し
コアCPI上昇率はエネルギー価格の上昇ペース加速を主因として1年6ヵ月ぶりのプラスとなった。足もとの原油価格高騰を受けて、エネルギー価格は10月には前年比で二桁の伸びとなり、その後も上昇ペースの加速が見込まれる。エネルギーによるコアCPI上昇率への寄与度は9月の0.55%から年末には1%台前半まで高まることが見込まれる。
また、原材料価格上昇によるコスト増を転嫁する動きが広がることにより、食料(生鮮食品を除く)は一段と伸びを高める可能性が高い。さらに、12月までは前年の「Go Toトラベル」による宿泊料の大幅下落の反動による押し上げが続く。
コアCPIは年末には1%程度まで伸びを高める可能性が高い。「Go Toトラベル」の裏が出ることによる押し上げ効果が剥落する22年1月以降はいったん伸びが低下するが、携帯電話通信料の大幅下落の影響が一巡する22年度入り後には、コアCPI上昇率は1%台半ばまで加速することが予想される。
また、原材料価格上昇によるコスト増を転嫁する動きが広がることにより、食料(生鮮食品を除く)は一段と伸びを高める可能性が高い。さらに、12月までは前年の「Go Toトラベル」による宿泊料の大幅下落の反動による押し上げが続く。
コアCPIは年末には1%程度まで伸びを高める可能性が高い。「Go Toトラベル」の裏が出ることによる押し上げ効果が剥落する22年1月以降はいったん伸びが低下するが、携帯電話通信料の大幅下落の影響が一巡する22年度入り後には、コアCPI上昇率は1%台半ばまで加速することが予想される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
(2021年10月22日「経済・金融フラッシュ」)
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