2021年03月19日

「コロナワクチン保険」の出現(中国)

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨
 
  • 世界で新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる。中国はこれまで世界69カ国、2つの国際機関に提供、28カ国に輸出しているというが、国内の接種率はわずか3.6%だ。
     
  • 中国疾病コントロールセンターは、国内におけるワクチン接種の対象者を更に広げ、接種率を今年の年末から来年半ばで70-80%まで引き上げる方針と発表した。中国においてワクチン接種は無償化されているものの、接種後の副反応による死亡や高度障害となった場合の補償は設けられていない。
     
  • 今後の接種拡大を見越して、保険会社による新型コロナウイルスのワクチン接種に特化した保険商品も出現してきている。特に、通常の医療保険商品などに加入が難しい所得層などを考慮した低額の保険商品や、無料での保障提供など民間によるサポートの広がりが見られている。


■目次

1――中国はワクチンを28カ国にも輸出しているが、国内での接種率は未だ3.6%
2――来年半ばまでに、接種率を最大80%までに拡大
3――ワクチン接種により、副反応などで死亡した場合、国による補償はない。
4――新型コロナウイルスのワクチン接種拡大にともなう、「ワクチン保険」の出現
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

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