2021年03月15日

コロナ禍に関する人々の不安や関心~コロナ禍に関するSNS投稿と投稿者の特徴の関係

金融研究部 准主任研究員・ESG推進室兼任 原田 哲志

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■要旨

新型コロナウイルスへの感染対策が長期化する中で、人々はそれぞれの状況により様々な不安や心配を持っている。本稿では、SNS上の投稿データを分析することで、「新型コロナウイルス」について人々がどのように感じているかを調べた。また、投稿者の特徴と投稿内容の関係を調べることで、どのような人がどのようなこと事に不安や関心を持っているか調べた。

その結果、新型コロナウイルスの感染状況に関するニュース報道は年代や性別に関わらず、関心が高かった。年代毎の特徴について見ると、20代など若い世代でイベントなど娯楽の機会が減少することへの不満が見られた。男性・女性について見ると、収入や生活費に関する不安が、女性に多かった。人々はその状況や立場により、それぞれ様々な事柄に不安を持っていることが分かった。

感染対策を徹底せざるを得ず、これによるストレスや不安を完全に無くすことは難しい。しかし、自粛生活は長期にわたっており、一般の人々のストレスをもう少し真剣に考慮する時期に来ているのではないだろうか。

■目次

1――はじめに
2――分析の概要
3――「新型コロナウイルス」に関する投稿の傾向
  1|単語の共起関係
  2|投稿者の特徴と投稿内容の関係
4――新型コロナウイルス感染対策の今後の課題
5――まとめ

(2021年03月15日「基礎研レポート」)

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金融研究部   准主任研究員・ESG推進室兼任

原田 哲志 (はらだ さとし)

研究・専門分野
資産運用、ESG

経歴
  • 【職歴】
    2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
         大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
    2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)

    【加入団体等】
     ・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
     ・修士(工学)

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