2021年03月10日

健康投資管理会計ガイドラインについて〔4〕-健康投資管理会計ガイドラインの第9章・第10章

小林 直人

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■要旨

本稿では、前項までに続き、「9.健康投資管理会計の作成と活用」(第9章)と「10.健康投資管理会計に関する情報の開示」(第10章)の内容について経済産業省のホームページをもとに紹介する。

健康投資管理会計の作成にあたっては、ガイドラインの第1章から第8章までに示した考え方を踏まえ、経営層と対話を行いつつ、人事・労務管理部門、健康管理部門に限らず全社的に直接部門・間接部門が協力し、各種情報を集計することが有効である。

健康投資管理会計を企業等の内部で作成・管理するにあたっては、5シートで構成される健康投資管理会計作成準備作業用フォーマットを活用することができる。

企業等は、持続的な成長による中長期的な企業価値の向上に向けた取組として、様々なステークホルダーとの協働が重要である。こうした観点から、企業等において健康経営*に取り組むことは重要であり、その情報を十分に公表し、幅広いステークホルダーへ理解をいただくことで、例えば、外部からの評価の向上といった恩恵が得られると考えられ、こうした効果については、健康経営の実施そのものから得られるものではあるものの、外部に適切な情報を開示することでその効果をより大きくすることが期待できる。

■目次

1――「はじめに」
2――健康投資管理会計ガイドラインの内容
  1|健康投資管理会計ガイドライン「9.健康投資管理会計の作成と活用」(第9章)
  2|健康投資管理会計ガイドライン「10.健康投資管理会計に関する情報の開示」(第10章)
3――おわりに
 
 
* 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

(2021年03月10日「基礎研レター」)

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小林 直人

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