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- ブラジルGDP(2020年10-12月期)-前年同期比▲1.1%まで回復
2021年03月04日
1.結果の概要:10-12月期は前期比3.2%と回復が続く
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:製造業の成長が回復をけん引
10-12月期の実質GDP伸び率は前期比3.2%(季節調整値、年率換算13.3%)と7-9月期(前期比7.7%)に続き2四半期連続の増加となった。前年同期比では▲1.1%(未季節調整値)となりほぼコロナ禍前の水準まで戻したことになる。暦年の成長率は20年で▲4.1%(19年は1.4%)となった。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が3.4%(前期:7.7%)、政府消費が3.5%(前期:1.1%)、投資20.0%(前期:10.7%)、輸出が▲1.4%(前期:▲2.0%)、輸入が22.0%(前期:▲9.6%)となった。輸出入を除いた主要項目は7-9月期に続いてプラスを維持し、特に投資の伸び率が高かった。前年同期比(未季節調整値)を見ると、個人消費▲3.0%、政府消費▲4.1%、投資13.5%であり、個人消費と政府消費はマイナス圏にあるが投資はコロナ禍前と比較しても大幅なプラスを記録している。なお、輸出入では輸出が▲4.3%、輸入▲3.1%であり、いずれもコロナ禍前の水準は割っている。10-12月期は投資が大きくけん引した形と言える。
次に産業分類別に実質GDPの伸び率を見ると、大分類では「第一次産業」を除く「第二次産業」および「第三次産業」が前期比でプラスとなった。「第二次産業」は鉱業や建設業などは前期比マイナスだったが、製造業が5.0%となり成長をけん引した。製造業は前年同期比でも4.9%まで回復しており、「第二次産業」全体でもコロナ禍前を水準に戻している。「第三次産業」では金融業を除く産業が前期比プラスとなった。ただし、前年同期比では「その他(専門サービス、生活関連サービス、娯楽等)」(前年同期比▲9.4%)、「運輸」(同▲4.3%)のマイナス幅は依然として大きく、これらの産業活動はコロナ禍前と比較して低水準に留まっていると言える。その結果、「第三次産業」全体でも前年同月比はマイナスとなっている。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が3.4%(前期:7.7%)、政府消費が3.5%(前期:1.1%)、投資20.0%(前期:10.7%)、輸出が▲1.4%(前期:▲2.0%)、輸入が22.0%(前期:▲9.6%)となった。輸出入を除いた主要項目は7-9月期に続いてプラスを維持し、特に投資の伸び率が高かった。前年同期比(未季節調整値)を見ると、個人消費▲3.0%、政府消費▲4.1%、投資13.5%であり、個人消費と政府消費はマイナス圏にあるが投資はコロナ禍前と比較しても大幅なプラスを記録している。なお、輸出入では輸出が▲4.3%、輸入▲3.1%であり、いずれもコロナ禍前の水準は割っている。10-12月期は投資が大きくけん引した形と言える。
次に産業分類別に実質GDPの伸び率を見ると、大分類では「第一次産業」を除く「第二次産業」および「第三次産業」が前期比でプラスとなった。「第二次産業」は鉱業や建設業などは前期比マイナスだったが、製造業が5.0%となり成長をけん引した。製造業は前年同期比でも4.9%まで回復しており、「第二次産業」全体でもコロナ禍前を水準に戻している。「第三次産業」では金融業を除く産業が前期比プラスとなった。ただし、前年同期比では「その他(専門サービス、生活関連サービス、娯楽等)」(前年同期比▲9.4%)、「運輸」(同▲4.3%)のマイナス幅は依然として大きく、これらの産業活動はコロナ禍前と比較して低水準に留まっていると言える。その結果、「第三次産業」全体でも前年同月比はマイナスとなっている。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2021年03月04日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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