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新型コロナでREIT市場は急落。不動産市場は曲がり角に直面-不動産クォータリー・レビュー2020年第1四半期
基礎研REPORT(冊子版)6月号[vol.279]
金融研究部 不動産調査室長 岩佐 浩人
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1―経済動向と住宅市場
2―地価動向
3―不動産サブセクターの動向
商業・ホテルセクターでは、既に新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なダメージをもたらしている。商業動態統計などによると、2020年1-3月の小売販売額(既存店、前年同期比)は百貨店が▲15.3%、スーパーが+1.6%、コンビニが▲1.1%となった。スーパーが飲食料品の売上が好調であったのに対して、外出自粛を受けて百貨店の売上が大幅に悪化した。2020年1-3月の訪日外国人客数は前年同期比▲51.1%と急減した。また、宿泊旅行統計調査によると、2020年1-3月の延べ宿泊者数は前年同期比▲17.3%減少し、このうち外国人が▲36.6%、日本人が▲12.6%となった[図表7]。
4―J -REIT(不動産投信)市場
東証REIT指数は2月第4週以降急落し、直近高値からの下落率は一時▲49%に達した(3/19時点)。その後は反発に転じたものの、2015年9月以来の水準まで落ち込んでいる。
いずれにしても、不動産市場の先行きは、新型コロナウイルスの終息時期や各国の金融・財政対応、今後の景気回復状況によるところが大きい。感染拡大に終わりがみえず厳しい状況が続くが、この危機を克服し社会に日常が戻るよう、国際社会のさらなる連帯を願いたい。
(2020年06月05日「基礎研マンスリー」)
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03-3512-1858
- 【職歴】
1993年 日本生命保険相互会社入社
2005年 ニッセイ基礎研究所
2019年4月より現職
【加入団体等】
・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員
岩佐 浩人のレポート
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