2020年03月19日

新型コロナでオンライン診療急増、保険適用加速化(中国)

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨

中国では、新型コロナウイルスによって、オンライン診療の認知度が向上し、そのプレゼンスが大きく変わっている。また、オンライン診療の保険適用についても、新型コロナによる二次感染の防止を契機に、急速に拡大する様相を呈している。
 
民間ではアリババ・グループ傘下の「阿里健康」、平安保険グループ傘下の「平安グッドドクター」など計10社が新型コロナ専用のサービスを立ち上げている。各社が提供するサービスに多くの医師が登録・参加し、オンライン診療への信頼度が向上したことや、病院での二次感染が深刻化していたことから、オンライン診療へのユーザー登録や利用が一気に進んだ。
 
また、200の公立病院がオンラインで無料の診察や相談を受け付けている。当局が、新型コロナによる二次感染の防止について早急な対応を求めたこともあって、公立病院での慢性病疾患などの再診については、オンライン診療の保険適用が推進されることになった。対象となる医療サービスは、診察の予約、問診、オンラインでの診察、薬の処方、ネット決済、処方薬の配送までで、自宅にいながら一連のサービスを受けることができる。
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

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