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1――タクシー「相乗り」解禁が議論される
地方を中心に、運転手不足が懸念されている。高齢化が進む中で生活の足として乗合バスやタクシーに期待がかかる一方、人口減少でこうした交通網の維持がどんどん難しくなっていく恐れがある。一方、技術革新が進んで、スマートフォンアプリ等を活用して同じ方面に行きたい乗客をマッチングさせたり、最適な配車、ルート選定を行うことが出来るようになってきている。ルールが変われば、新しいソリューションが生まれる可能性がある。
2――普及に向けた課題は?
相乗りタクシーに限らず、デジタル技術の活用で色々な需要、供給をマッチングすることが出来るようになり、個人と個人をマッチングするCtoCプラットフォームも登場している。不要なモノを売買するフリーマーケットアプリ、民泊のように空いているスペースを貸し借りするプラットフォーム、更にはイラストやデザイン等個人のスキル提供をマッチングするものもある。こうしたプラットフォームでは、参加者の質の維持(悪質な参加者の排除)がキモになり、その規律として参加者のレビュー(評価)が一定機能する。飲食店やECサイトの商品のように、これからは個人もネット上のサービスでレビュー(評価)されることが増えるかもしれない。また、足もと出始めている信用スコアのようなものが、将来的に活用されることがあるのかもしれない。とは言え、本人の知らないところで勝手に個人データが収集・利用されて評価されるのも問題だろう。安心のためにプラットフォームの参加者の質は高めて欲しいが、自分が評価されるのは何だか気持ち悪いし、息苦しい。消費者に何がどこまで受け入れられるのか、事業者の試行錯誤が続きそうだ。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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中村 洋介
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(2019年09月05日「研究員の眼」)
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