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- 企業物価指数(2019年6月)~前年比で30ヵ月ぶりのマイナスに転じる~
1.企業物価指数は2016年12月以来の下落
国内企業物価の前月比寄与度をみると、石油・石炭製品のマイナス寄与が最も大きかったが、当研究所の分類する項目(非鉄金属、素材(その他)、機械類、電力・都市ガス・水道、石油・石炭製品、鉄鋼・建材関連、その他)すべてでマイナス寄与となった。
2.輸入物価は国際市況を反映し下落
為替レート(月中平均)は6月に108.1円、前月比▲1.6%の円高水準で推移していたが、足元では円高の進行が一服している。しかし、原油価格の下落や銅価格の下落など、世界経済の減速により国際商品市況は軟調に推移しており、先行きの輸入物価指数はマイナス圏での推移が続くと予想する。
3.川上から川下への下押し圧力が強まる
また、消費者物価(生鮮食品を除く総合)と関連性の高い消費財は前年比▲1.3%(5月:同▲0.4%)と2ヵ月連続のマイナスとなった。
国際商品市況が軟調に推移する中、国内企業物価指数は今後も弱い動きが続くと予想される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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藤原 光汰
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(2019年07月10日「経済・金融フラッシュ」)
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