2019年02月04日

経営の中心にある健康経営-ファーストリテイリングの経営者人材育成の事例から 

江木 聡

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■要旨

健康経営*とは役職員の健康に着目した経営の一手法である。現状、健康経営は言葉が先行しており、企業の現場は試行錯誤の段階にある。健康経営は経営課題に紐づいたその解決策として、経営トップのコミットメントのもと、目指す成果と指標を定め、健康に着目した取組みを実施することによって経営上の成果を得るという基本構造を持っていると考える。

本稿は、健康経営が経営そのものであることを見つめる題材として、健康経営の原型ともいうべき事例を紹介したい。事例は、ファーストリテイリングにおける経営人材の育成に組み込まれた取組みである。経営課題と紐づいて経営の一部となっている健康経営として、健康経営のシンプルな原型を示す好取組として、健康経営のあり方を検討する上で参考となるのではないだろうか。
 
* 「健康経営」は、特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標。


■目次

1――健康経営の原型
2――ファーストリテイリングの健康経営
3――健康経営の基本構造
4――健康経営とは経営である
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江木 聡

研究・専門分野

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