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中国経済:景気指標の総点検(2018年冬季号)~新たに開発した「景気インデックス」は6ヵ月連続低下し6.38%!
三尾 幸吉郎
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- 2018年の中国経済は、党大会後の債務圧縮(デレバレッジ)による景気下押し圧力と、米中貿易戦争による先行き不透明感の強まりを背景に、経済成長の鈍化が鮮明となった。その影響は株式・為替市場にも及び、中国株は大きく下落し消費者マインドを直撃するとともに、人民元レート(対米ドル)も下落し10年ぶりの7元台が視野に入ってきている。
- 景気10指標を点検すると、需要面の3指標に関しては、小売売上高は3ヵ月連続で“×”となり減速傾向が鮮明、輸出は11月に“×”に転じ、固定資産投資は3ヵ月連続で“○”となり持ち直してきた。供給面の3指標に関しては、工業生産が11月に“×”に転じたのに加えて、製造業PMIは6ヵ月連続で“×”、非製造業PMIも5ヵ月連続で“×”と、悪化が顕著である。その他の景気指標(電力消費量、道路貨物輸送量、工業生産者出荷価格、通貨供給量)をみると、11月は4つが揃って“×”となった。以上を“○=1点”、“×=0点”として集計した景気評価点は1点となり、景気悪化のウォーニングを発信している(下左図)。
- 中国経済に関する「景気インデックス」を新たに開発した。工業生産、サービス業生産、製造業PMIの3つを合成加工したもので、「月次の景気指標の動きを経済成長率に換算するとどの程度か」を表示する形式とした。その推移をみると(下右図)、おおむね6%台後半で推移していた「景気インデックス」は、18年5月(6.83%)を直近ピークに低下し始め、9月には6.47%と「6.5%」を下回り、10月は6.41%、11月は6.38%と低下傾向が続いている。
1.中国経済の概況
2.景気10指標の点検
【生産面の3指標】
【需要面の3指標】
【その他の重要な4指標】
【景気評価点はウォーニングを発信】
3.「景気インデックス」は6ヵ月連続低下し6.38%!
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