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人工透析の増加-慢性腎臓病の早期発見は進むか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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日本では、慢性腎臓病の患者の増加に伴い人工透析が増えている。人工透析は、透析にかかる時間や手間の点から、患者のQOL(生活の質)に大きな影響を与えている。また、人工透析にかかる医療費は増大しており、公的医療保険制度の財政圧迫要因として懸念されている。
2018年7月には、厚生労働省の腎疾患対策検討会が報告書を公表しており、人工透析を含め、慢性腎臓病の症状の理解や予防に向けた国民全体での取り組みを促している。
本稿では、人工透析の現状を概観した上で、慢性腎臓病の予防・重症化防止について検討したい。
■目次
1――はじめに
2――慢性腎臓病とは
1|慢性腎臓病は、病状が末期に近くなるまで自覚症状が出ないことが多い
2|慢性腎臓病は、尿検査と血液検査で早期発見できることが多い
3|慢性腎臓病の患者数は、約1,330万人と推計されている
3――慢性腎臓病の治療
1|透析患者数は徐々に増加している
2|人工透析導入患者の4割以上は、糖尿病性腎症が原疾患
3|人工透析として、血液透析が行われることが多い
4|腹膜透析は、あまり普及していない
5|腎移植は、取り扱い数が伸びていない
4――人工透析や腎移植の医療費
1|人工透析は毎月40万円程度の医療費となるが、患者負担は大幅に軽減される
2|腎移植を受ける場合、公的医療保険の適応となる
3|人工透析が公的医療保険制度に与える財政面の負担は大きい
4|慢性腎臓病の予防に努め、重症化を防ぐことが重要
5――おわりに (私見)
(2018年10月19日「基礎研レター」)
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保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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